くじ

 12月15日(日) 四つ目垣、金閣寺垣
 
12月14日(土) 植栽管理
 
12月13日(金) 工事準備、ゴミ運搬
 
12月12日(木) 客土工(運搬)
 
12月11日(水) 植木手入れ

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12月15日(日) 四つ目垣、金閣寺垣 晴れ

 日曜日。だが今は一年でいちばん忙しいときなので、仕事。
 10/5鴻巣市のお宅。今日は竹垣作り。
 まずは、車庫と植木場の境に四つ目垣を作る。四つ目垣は基本中の基本。
 これが作業前。

 幅約3m、高さ90cm。

 約3時間で完成。この後内側に50〜60cmのベニカナメモチを植える。根付けば来年はこの垣根の高さを超えるぐらい伸びる。5〜6年経って、四つ目垣がダメになって撤去する頃には立派な生け垣になっていることだろう。
 次に、つくばい周りに金閣寺垣。長さは3m弱だが曲がりが2ヶ所あり、直線の場合の倍ぐらい手間がかかる。
 まずこれが作業前。

 3尺×3寸のクレオソート塗りの丸太を打ち込む。幸いにして、ここは山砂を盛ったところなので、スコンスコンと気持ちよく入っていく。

 次に、上部の前後押縁の取り付け。

 そして下部。
 この押縁には直径2〜3寸の丸竹を半割にしたものを使い、柱に当たる部分を斜めに切り、穴をあけ、釘留めする。竹を斜めに切るときに、角度と全体の長さの塩梅で収まりが決まってくる。これを一発で決めるには、やはり経験と腕が必要だ。

 立子を前後の押縁の間に立て込む。この時、立子を地面に入れれば入れるほど竹垣自体がしっかりする。今回は打ち込みやすい場所だったので、20〜30cmは入っている。

 そして玉縁(上部の笠木)の取り付け。端は化粧も兼ねた切り方。直線だけの金閣寺垣の場合、1本物の竹で両端に化粧を付けて切るのにはコツがいる。今回はクランク状になっているので、玉縁の繋ぎ2ヶ所がちょっと面倒。材木や金属素材のように一定の形状をしているものを、ある角度でつき合わせて留め加工するのは、慣れればそんなに難しくない。しかし、割竹のように太さ(半割にした場合幅と高さ)が違うものを留め加工するのは、とても難しい(というか、完璧なものを作るのは不可能に近い)。竹垣ということで、ミリ単位の精度は要求されていないので、そんなに気にしなくてもいいのだが。

 最後にシュロ縄で縛って完成。下部は裏側を綾掛けにした男結び。上部は飾り結び。

 他にいくつかやらなければならないことがあったのだが、金閣寺垣に思ったより時間をとられたので、ここまでとする。5時前終了。

   
12月14日(土) 植栽管理 晴れ

 岩崎電気(株)埼玉製作所内の植栽管理(植木手入れ)。
 月いちで入ることになっているのだが、今月はマテバシイとヤナギの剪定+消毒薬散布。

 ヤナギは見たところ2年剪定をしていない模様。ヤナギの枝は軟らかいので、毎年やっていれば太いものでも剪定鋏で切れるのだが、今回はノコギリを使わなくてはならない。ノコギリを使うと、狭い場所を切るときに、残したい細い枝まで切らなければならないことになり、仕上がりの形がいまひとつになる。しかし、工場内なのでそんなに神経を使うこともないか。

 マテバシイ3本、ヤナギ3本。4時半終了。

   
12月13日(金) 工事準備、ゴミ運搬 晴れ

 埼玉県地域整備事務所発注の植栽工事の冬期休暇現場管理計画書を今日までに提出しなければならない。担当監督員の都合を聞くために連絡を取ったところ、今日は隣の現場(現場は工業団地なのだが全部で6つの工区がある)に来る予定があるということで、その帰りに現場事務所に寄ってもらう。書類提出と工事打ち合わせ。

 午後より、うちの職人さん達が植木手入れをしている現場に行き、剪定ゴミが摘んである1tトラックのゴミ捨て。市内のゴミ焼却場まで。今日のうち捨てておかないと、土・日は焼却場が休みなのでいっぱいになってしまうのだ。
 受入料金は、1キロ12円。剪定して木によってずいぶんと変わってくるが、だいたい1tトラック1台で5〜6000円といったところ。昔は乾燥させて野焼きが一般的だったが、今はダイオキシン問題で野焼きが禁止になり、どこの業者も焼却場に持ち込むようになった。そのせいで焼却場の混雑が激しい。うちは野焼きできるような土地を持っていないので、ずっと昔から全て焼却場持ち込みだったのだが。
 職人さん達に任せてある現場に戻り、仕上がりのチェックをし掃除を少し手伝う。5時前終了。

   
12月12日(木) 客土工(運搬) 晴れ

 12/7に引き続いて、埼玉県地域整備事務所発注の植栽工事。
 今日は客土工。植栽の埋め戻し用土を現場に運搬する。黒土と浄水場から出た浄水発生土を半々に混ぜて使うのであるが、黒土は先日搬入してあるので、今回は浄水発生土の運搬。
 朝、うちのすぐ近くのカネコリースで4tダンプを2台借りる。

 県営行田浄水場で浄水発生土の積み込み。広いストックヤードに山盛りに置いてあり、0.5立米のホイルローダで6〜7杯積む。浄水場では、折に触れてこの浄水発生土の利用を呼びかけていて、実際草花用の培養土の原料に利用されているそうだ。荷役は自分でやらなくてはならないが、価格は驚くほど安いので、他にも何か有効活用のアイデアが出てくるかもしれない。
 浄水場と現場は片道約10分。2台のダンプで休みなしで往復して、3時過ぎに運び終わる。約40t。
 現場内はまだまだ地面がグチャグチャで濡れている。出入りの度に出入り口を泥で汚してしまったので掃除し、リース屋にダンプを返却して終了。5時。

   
12月11日(水) 植木手入れ 晴れ

 うちの斜め向かいのお宅の植木手入れ。

 ここのお宅、四角の敷地のうち出入口を除いてぐるりとカイヅカイブキが植えてある。数えたことはないが、100本近くあるのではないか。これが全部玉散らし仕立てになっている。
 2本の電動バリカンで端からひたすら刈ってゆく。この木も植えてから20年以上経っているので、かなり太りった。
 そのころはこのようなところにカイヅカイブキを植えるのが『常識』であった。しかし今ではそれとは逆に、伐採して撤去してくれという依頼ばかり。庭木にも流行り廃りがあるが、今だったらこのようなところはベニカナメモチを植えるのが一般的だろう。一時のベニカナメモチブームも過ぎ去り、ベニカナメモチの苗木の値段も下がり(というか暴落に近い)、安定期に入った。20年後がどうなっているのかわからないが・・・。
 作業後の用具片づけ等の心配もないので、暗くなるまで作業を続ける。5時終了。

   
   
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