拡大できます
4年ほど前、高さ80cmほどのゴールドクレストを40本近くお買いになり、ご自分で通路脇に植えたところ大きくなりすぎて持て余してしまったそうです。
そのため半分ほどは抜いたり友人にあげたりされたそうですが、まだこれだけあります。
これを生かして全面的に庭を作り替え、雑誌に出てくるような洋風の庭にして欲しいというのが施主のご希望です。予算は200万円以下。
まず、ガーデンブロックを並べて花壇を作り、手前の車の通路と庭をきっちりと分けました。この部分での目隠しは考えなくていいので、ニチニチソウを植えました。今後、季節の草花を植え替えるのは奥さんが担当されるそうです。
奥の花壇（パーゴラの手前）は、ラベンダーの苗を40株ほどと、エリカ（ヒース）を植えました。こちらは常緑でほとんど管理が要りません。3年もすれば立派なラベンダーガーデンになるでしょう。
拡大できます
奥のテーブルが見えるところが直径2.2mのレンガ敷きのお茶飲みスペース。右手に見えるケヤキが快適な日陰を作っ
てくれるはずです。
通路側からリビングルーム（奥の窓の部屋）が素通しなので、季節のいいときに、花壇の後ろに半円形にチャボヒバを植える予定です。
拡大できます
数本を残してゴールドクレストは画面左側に移植し、通路を広くとりました。 ビーグル犬の石造品とテラコッタの鉢を置き、お客さんの目を集めるようにします。テラコッタに植えてあるように見える花は、実際にはプランターに植えてテラコッタの上に置いただけです。こうすれば手間を掛けずにいつでも季節の花を置いておけます。
後方には防腐丸太で乱杭風の飾りを作りました。
入り口の門から見たところ。
奥へと続くカラー平板敷きの通路。左側のゴールドクレストがうっとおしい。以前は通路右側にもあったそうですが、雨の日に傘をさして通れないほどになってしまったため、処分されたとのこと。
拡大できます
拡大できます
施工前2の画像の左方から見た様子。
ほとんど庭には手を加えてなく、草花を自然に咲かせているだけ。ワイルドフラワーのお花畑風といえばいえないこともないわけですが・・・。
庭の部分の面積は約50坪。
中央に直径220cmの円形レンガスペースを作りました。夏の暑い日差しを防ぐために後方にケヤキを配置しました。
写真前方の白い場所は、余ったカラー平板を利用し、平板の白と芝生の緑のコントラストを計算しました。
拡大できます
奥に伸びるカラー平板は、水平・直線が出ていずに、波打っています。こういったところを少し手間掛けて直線をピシッと出すだけでも、見栄えがずいぶん違うはずです。
カラー平板の右手、砂利敷きのところですが、土の上に直接まいただけなので、雑草が所々顔を出しています。また、土と砂利が交じってしまって汚くなっています。ここは貧モルタルを薄く塗り、そのうえに砂利を敷きます。そうすると草も出ず、砂利は土と混ざらないのでいつまでもきれいなままです。
左手からお客さんが入ってきて、右手にある玄関に向かいます。中央に見える、ピンコロを使った円形の花壇を、手前に回り込むように動線を設定してあります。
円形の花壇から施工後3にある円形レンガスペースには、木製のアーチをくぐっていきます。ここにはとげのないモッコウバラを配しました。
拡大できます
メインテナンスを考え、水は出しません。
拡大できます
施工後4の写真を左側から見ました。
門から入ったお客さんは左方からゴールドクレストの隣に見える小便小僧の前方を通って写真奥の玄関へと向かいます。
車のお客さんはここから入ります。
入り口から玄関が素通しで見えてしまいます。ここには
何か一工夫欲しいところです。
拡大できます
玄関から奥の庭の方を望む。
こちらも、ワイルドガーデンといえば聞こえはいいのですが、ただ放置してあるだけのスペース。
通路、花壇等のハード面の構成要素が欠けています。
奥にパーゴラを作りました。今後ノウゼンカズラを這わせて日陰を作る予定です。パーゴラの下には2人掛けのベンチを設置し。そこへ導く通路は緩やかな曲線としました。
拡大できます