庭日記バックナンバー(98年)

98.9.22 天虫??
98.9.27 砂利
98.10.15 田圃は楽し

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98.9.22 天虫??

 うちは埼玉県北部の吹上町というところに植木・庭石・灯篭・ガーデニンググッズ等を売る、グリーンセンターを持っています。御影石製の灯篭は30種・100本ほど揃えていますが、ご時世でしょうか売れ行きはあまり良くありません。そこで最近は、小便小僧、犬、パンダ、タヌキ等の御影石の石造品も揃えています。ガーデニングのアクセントに、買っていってくれるお客さんが結構います。そこで、3カ月に1度くらいは石材問屋に行って商品を仕入れてくることになります。先日も筑波山の近く(このあたりは石の産地なので石材問屋がたくさんあります)まで行ってきました。買ってきたものといいますと・・・御影石敷石90cm*45cm*7cmを2パレット(28枚)、御影石乱杭φ9cm*30cmを100本、御影石沓脱石60cm*30cm*21cmを5本、御影石カエル1尺(30cm)を5個。これで総重量3トンちょいになります。2トントラックで行ったので、確実に積載重量オーバーです。あはははは。←って笑ってる場合じゃないって。(笑)もう帰ろうとしたとき、ふと、視界の端に見慣れたようなモノが・・・。早速近づいて確かめてみると、どう見てもあれにしか見えません。値札を確かめてみると『天虫 ○○円』と書いてあります。『てんちゅう』??しかし、こりゃ、どこから見てもテレビでよく見るあのキャラクターだよなぁ。あれ。こういった石造品ってのはほとんどが中国で作られています。中国は言わずと知れたコピー天国。『夫婦ネズミ』と称してディズニーの有名キャラクターを売っていたり、『立猫』と称してのび太君の相棒を売っていたりします。当然許可は取っていないでしょう。
 今回のモノも同様だと思います。カンのいい方はもうおわかりとは思いますが、あれとは、しっぽが稲妻になっているネズミで・・・。『ちゅう』は合っているんですよ、『ちゅう』は。(笑)

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98.9.27 砂利

 「草が出ないように砂利を敷きたいんですが。」という要望がよくあります。(→ 庭Q&Aの「草が出ないように砂利を敷きたいんですが。」の項へ)
 うちでも庭づくりの時に玉砂利をよく使います。買ったことがある方はわかると思うのですが、20kg入りの玉砂利の袋には『1平米で3〜4袋必要です』と書いてあります。畳1畳で6袋ぐらい必要なのですが、見積などでお客さんとお話をしていると、「そんなに使うんかい?」と言われることがよくあります。おまけに、玉砂利って安くありませんよね。いちばん安い五色砂利でも特売で400〜500円ですから。
 そこでうちでは、場所によってはこんな砂利を使っています。 
 右にある百円玉と比べていただければ大きさはわかると思いますが、直径5mm前後でしょうか。私たちの間で言う、『小砂利』というものです。熱帯魚の水槽の中に敷いている方もいるかもしれません。もう少し粒が大きく(7〜8mm)揃っていればいうことはないのですが。実はこれ、利根川で採取している砂をふるったときに出たものなのです。それだから安く買えるのですが、これを造園用にきれいに洗浄して粒を揃えていま一度ふるい直したら、玉砂利より高くなってしまうかも知れません。
 ちなみに、荒川(埼玉県秩父地方に源とし東京湾に注ぐ川)から採取した砂利もあるのですが、こちらの方は灰色や黒の石ばかりで造園用には使えません。上流には銘石の産地(秩父)があるのに、どうしてなのか不思議です。

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98.10.15 田圃は楽し

 うちのすぐ近くにあるさきたま古墳群(埼玉県名発祥の地、文字が書かれた5世紀の鉄剣がここから出て国宝に指定された)のまわりの田圃をトラクターでうなっています。(←「うなう」というのは耕すという意味。このへんの方言か?)10町ほどあります。10町=100反=30,000坪=100,00平米ですね。トラクターで耕すといっても、うちで農業をやっているわけではありません。埼玉県から発注された仕事です。
 さきたま古墳公園を拡張する計画がスタートし、買収した用地(田圃)を雑草が出ないように管理しなければなりません。そこで年に4回一通りトラクターで耕すわけです。
 「そんな仕事をなぜ造園業者に?」という声もあったようですが、うちにとっては歓迎です。公共事業は仕事として面白味はないですが、指示されたとおりの仕事をしていれば文句を言う人もいないし、支払いはきちんとしているし、なんたって個人向けの仕事より儲かります。(笑)錫鮠  仕事をしていると、近くで農作業をしているおじさんおばさんと話をする機会が多くなります。5月からこの仕事をしてるわけで、田植えから刈り入れまで稲の管理には詳しくなりましたよ。(笑)
 本業である庭造り・手入れも野外仕事ですが、田圃での作業は開放感がありますね。楽しいな、っと。

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